12がつ20にち  ペテンはダメよ
ムー太とメー子が田舎から引っ越してきて一月過ぎたちょも。
まだまだ二人とも暮らしに馴れていないみたいちょもよ。


シロカブ「フフフ・・もうかった♪」
メー子「?」


メー子「あの子たち何を騒いでいるのかしら?」


ペン太「だまされた!」
くり坊「ねぇきいて〜」
ムー太「あのね・・」


ムー太「ボクも空のキャラメル買っちゃった。」


くり坊「えぇ〜!」
ペン太「おにいちゃんも?」


メー子「ちょも何の騒ぎなの?」
ちょも「子供たちがシロカブに騙されたちょもよ。」


メー子「シロカブって?」
ちょも「スーツ着て帽子をかぶっている白猫ちょも。」
メー子「あぁ!さっきすれ違った・・」


チャリーン
くり坊「これつかえないの?」
ペン太「しらなかった・・」


メー子「ムー太!」
ムー太「メー子。ボクね・・」


メー子「ムー太!東京は田舎とは違うんだから気をつけなきゃ!」
ムー太「うん。でもさ。」


ムー太「シロカブくん良い人な気がするんだよ。」


メー子「ムー太・・このキャラメル私がシロカブに返してくるね!」
ムー太「メー子」


ムー太「メー子大丈夫かなぁ?」
ちょも「メー子ちゃんはしっかりしているから心配ないちょもよ〜」

そのころ別の部屋では

シロカブ「なぁチョコ。この高級和菓子セット買わないか?普段は200円だけど今なら100円だぜ!」


おいしそう!


シロカブ「オマエはどうだ?買わないか?安くするぜ。」
タオ「自分も団子は好きであります。」


シロカブ「ぼっちゃんも食べたいかい?」
コッペ「う〜ん!う〜ん♪」


チョコ「100円なら買っちゃおうかなぁ♪」


メー子「あっ!いたいた!」


メー子「また何か売りつけているわね!」


とんとん
メー子「シロカブくん。ちょっといいかな?」


シロカブ「あぁ?田舎猫の姉ちゃんか。何か用か?」
メー子「あなたは何で子供をだましているの?」


シロカブ「なんの事だ?」
メー子「わかっているんだからね!」


ポイ
メー子「この空き箱をムー太に売りつけたでしょ!」
シロカブ「それは・・」
メー子「インチキはやめなさい!」


チョコ「インチキなの?」
シロカブ「オイオイみんなどうしたんだ?その和菓子は美味いぞ。」
タオ「自分も信じられないであります!」


チョコ「食べれないなら」


ガバッ
チョコ「いらない!」


シロカブ「オイオイみんな待ってくれよ!半額の50円でもいいぜ!おい!」


シロカブ「商売の邪魔するなよ!」
メー子「何が商売よ!ペテンはやめなさい!」


メー子「子供たちを騙してお金をまきあげるなんて!」


シロカブ「うぅ〜」


シロカブ「до свиданая!」
メー子「ロシア語?」


メー子「わかってくれたのかしら?」

一時間後

ガラガラ
シロカブ「ふぅ〜外は寒いぜ。」


シロカブ「仕入れ仕入れっと」


シロカブ「モーモ!良い物はあるか?」


シロカブ「元気か?」
モーモ「ニャオ♪


シロカブ「おっ!いいものあるじゃん!」


シロカブ「取引だ。このくるみと交換でどうだ?」
モーモ「ニャ〜」


シロカブ「交渉成立っと!」


メー子「それをまた子供に売りつける気?」
シロカブ「また田舎の姉ちゃんかよ!」


シロカブ「商売しなきゃ生きていけないだろ!」
メー子「うぅ(けっこうマトモな事いうのね)」


メー子「子供を騙すのは許さないからね!」
シロカブ「うぅ・・・わかったぜ・・子供はもう騙さないぜ。」

シロカブは子供以外に誰をターゲットに選んだんでしょうか?

子供以外という事は『オトナ』?・・


ダディ!


シラタマ「マトリョーシカに牛乳パック・・ん?これは何?」


シラタマ「伯父さん。これ買ったの?」


ダディ「そうだよ。いいだろ♪」
シラタマ「どこで買ってきたの?」
ダディ「シロカブくんから買ったのさ!しかも安値でね♪」


ダディ「シロカブくんは良いね!安くていろんなものを仕入れてくるんだよ。」
シラタマ「(どっから仕入れてくるんだろ?)」


ダディ「いやぁ本当に良い買い物をしたよ♪」


シラタマ「そうみたいですね。(伯父さん騙されているよ〜)」


ダディ「ふぅ・・シラタマに見られるところだった。」


ダディ「この雑貨も確かにシロカブくんから買ったけど。。本命は」


ダディ「これだよ♪」


ダディ「ボクの新しい付け髭姿に、みんな驚くぞ〜!フフフフフ♪
※長年付け髭を無くしていたダディは大喜びです。


シロカブ「今日は200円ももうけたぞ!」
コゲ「シロ・・すごいね・・」


チョッポ「いやぁ〜今日はスーパーでトイレットペーパーが200円で安かったよ〜♪」


ちょも「シーっ!チョッポくん声が大きいちょもよ〜」
チョッポ「あれ?ボク何か悪い事言ったかな?」


ちょも「なんでもないちょもよ。クリスマスはどうするちょもか?」
チョッポ「今年は赤字だから小さいケーキだけのミニパーティだよ。」

メー子はしっかりしているちょもね!ちょもも見習うちょもよ〜。
ムー太もメー子もまだまだ東京の暮らしには慣れていないみたいちょも。
ところで皆はクリスマスどうするちょもか?どんなクリスマスでも笑顔でいたいちょもね(^^)


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